2000‐2009年のベストゴール10候補
Check 公式ニュース2009年12月31日
2009年の年の瀬が迫り、同時に2000年から10年の区切りの時を迎えようとしています。今年最後のニュースでは、この10年のベストゴールの候補に挙がる10ゴール、10試合を取り上げます。

2000年1月3日のプレミアリーグ リバプール戦で幕を開けたこの10年。ホワイトハート・レーンで行われたこの試合ではFWクリス・アームストロングの決勝ゴールで1‐0の勝利と素晴らしい10年のスタートとなりましたが、皆さんもご存知の通り、先日の旧敵ウェストハム戦までのこの10年は実に様々な出来事がありました。

世界中の全てのフットボール・クラブ同様に、トッテナム・ホットスパーも輝かしい栄光の時があれば壊滅的な不調に陥った時もありました。しかし、それでもフットボールとはその全てを包み込んだものであり、常に勝ち続けるクラブになど何の魅力を感じるのでしょうか。そういった苦しい時期を乗り越えてこそ、将来のトッテナム・ホットスパーの栄光はより価値のある、感動を呼ぶものになるのです。

さて、この10年間を改めて振り返るとどんなピッチの上での魔法があったのでしょうか。ベストゴールにノミネートされた以下の10候補から、サポーターの投票で最優秀ゴール、最優秀マッチを決定し、新年に発表したいと思います。


トム・ハドルストン 対ディナモ・ザブレブ/3‐0 (2008年11月6日ホワイトハート・レーン)

最高のパフォーマンスがその夜のピッチ上で90分間輝き続けたUEFAカップのディナモ・ザグレブ戦。ベントリーの寸分違わぬコーナーキックをエリア手前でフリーで受けたハドルストンの右足から25メートル・ノートラップ弾丸ボレーシュートが花たれてゴールに突き刺さり、3点にリードを広げました。

ハドルストン:「私のこれまでのキャリアで最高のゴールだね。ポール・スコールズやデイビット・ベッカムがこんな凄いシュートを決めているのを観たことがあるし、ダービーにいた頃に何度か試みたことはあったんだけど、上手くいったことは無かった。デイビット・ベントリーの素晴らしい視野からのアシスト。全く事前の打ち合わせは無かったんだよ。エリアの手前にいる私に彼のアイコンタクトがあったんだ。ゴールに吸い込まれてくれて幸運だったよ」


デイビット・ベントリー 対アーセナル/4‐4 (2008年10月29日エミレーツ・スタジアム)

試合序盤の超スーパー・ゴール。古巣との対戦でジャーメイン・ジェナスの胸での落としをゴールまで40メートルの距離で受けたベントリーは、ボールをワンタッチ目で浮かして、そこから強烈なループ性のシュートを相手ゴールに放つと、ドライブが掛かったシュートはクロスバーの下に吸い込まれ、スパーズ・ファンの大歓喜を巻き起こしている。

ベントリー:「これまでのキャリアで最高の一日になったね。試合前にチーム・ミーティングがあって、そこでクライブ・アレンが相手キーパーが前目にポジションをとることがあり、時々ゴールエリアから出ることもあると指摘していたんだ。あの言葉が試合中も私の脳裏にあってね。ボールを受けて、完璧にボールを捉えた。そして私は喜びを爆発させたんだ。感情がこみ上げてきて、まさにこの一瞬のためにフットボールをしているんだ、と思ったよ」


ロビー・キーン 対チェルシー/4‐4 (2008年3月19日ホワイトハート・レーン)

ディフェンスからのロングパスがリカルド・カルバーリョに渡るが、その処理を誤りこぼれたところをキーンが22メートル斜め45度からカーブをかけてシュート。カルロ・クディチーニ(当時チェルシー)が守るゴールの右隅に吸い込まれ、点の取り合いとなったロンドン・ダービーの最後のゴールを決めている。

キーン:「スパーズで記録したゴールのなかでも優れた得点の一つだね。ゴールというのは、クオリティ同様にその1点の重さが重視されるが、試合の結果を呼び込むものだから、この一撃をとても嬉しく思うよ」


ディミタル・ベルバトフ 対チャールトン/2‐0 (2007年5月7日ザ・バリー)

ディミタル・ベルバトフの才能を存分に発揮された素晴らしいゴール。レドリー・キングのパスをセンターラインからやや敵陣に入った左サイドで受けたベルバトフは、ワンタッチで背後にマークについていたタハル・エル・カルクーリの裏をとる位置にボールを流し込むと、自らそのボールを追走していっきにスコット・カーソンと1対1の局面を作り出し、冷静にそのチャンスをゴール右隅に流しこんでいる。

ベルバトフ:「ボールを受けた時は、一瞬で次にどんなプレーをすべきかを決断しなければならないことがある。このゴールでは、いつもとは違う選択をした。ボールをディフェンダーの裏に流して、そこからは競走だ。私が勝って、ボールをネットに突き刺した。良いゴールだったね」


ポール・ロビンソン 対ワトフォード/3‐1 (2007年3月17日ホワイトハート・レーン)

あのゴールに立ちあったファンは、『I was there(俺はそれを目撃した)』とついつい自慢したくなる。そんなゴールを決めたのはゴールキーパーのロボ。自陣ゴールラインから20メートルの位置でフリーキックとなり、最前線へとロングフィードを蹴り込んだロボのキックは、ワトフォード陣内の深くまで飛んでいった。その直後に全ての観衆の度肝を抜く出来事が。選手が競り合うも、誰も触れずに流れたボールは、エリア手前でワンバウンドをすると大きく弾み、やや前目にポジションをとっていたベン・フォスターの頭上を越えてそのままゴールネットに吸い込まれていった。

ロビンソン:「自分も眺めていたんだが、ボールの位置がストライカーには高すぎたフリーキックになってしまった。そしにまさかの出来事が起こり、ゴールが決まってしまった。しかし、ファンタスティックだったし、あれ以上のタイミングは望めないような絶好のゴールだった。大事な時間で決まったあの1点が先制点になったからとても嬉しかったよ」


ロビー・キーン 対ブラックバーン/3‐2 (2006年3月5日ホワイトハート・レーン)

キーノの天才的なテクニックが生み出したゴール。試合開始9分で敵陣コーナースポット付近のミドのスローインを受けたキーン。ゴールライン際で受けたボールを浮かしてロビー・サベージを交わしながら相手ゴールに近づくと、アンディ・トッドも同様にかわしてハーフボレーでフリーデルの守るゴールに突き刺している。

キーン:「キャリアを通じても、最高のゴールだね。スパーズに来てからのベストゴールの一つだ。あの時点で、とても重要な試合だったし、良い立ち上がりを切る素晴らしいゴールになったよ」


エリック・エドマン 対リバプール/2‐2 (2005年4月16日アンフィールド)

晴天の霹靂とはまさにこのこと。トッテナムのコーナーのチャンスがクリアされ、エドマンの前に転がると、ワントラップしてセンターサークルよりやや敵陣に入ったところから強烈なロングシュートを放つ。このシュートが強烈な弾道でイェルズィ・デュデクの頭上を越えてゴールに突き刺さっている。

エドマン:「あの長距離からシュートを撃ったときに何を考えていたのか良く聞かれるんだ。何度か観直した今なら言えるけど、あんな綺麗なゴールが決まるなんて思ってもいなかったね。でも、上手くいったんだからオッケーさ。もしも1万回、同じ距離からシュートを撃ったとしても、1本もあのようなシュートは撃てないだろう。でも、あんなのが決まったんだからとても素晴らしい気分だったよ」


フレディ・カヌーテ 対エバートン/3‐0 (2003年10月4日ホワイトハート・レーン)

予期せぬシュートと言うべきエバートン戦でのフレディ・カヌーテの弾丸シュート。ガス・ポジェがヘディングで落としたボールが、カヌーテの走路に入ると、思い切りよくそれを蹴り込んでゴールネットの上に突き上げている。

カヌーテ:「最高のゴールと言うべき一発だったし、とても嬉しかったよ。自分でも予想していなかったものだったし、ハーフタイムの直前だったから良いタイミングのゴールでもあったんだ。初めに私がヘディングでボールを送って、ガスがそれを落としたのを見たから思い切り振り抜いた。スペシャルなゴールだったよ」


クリスチャン・ジーゲ 対アーセナル/1‐1 (2002年12月15日ホワイトハート・レーン)

ドイツ代表サイドバックのジーゲが美しいフリーキックから直接蹴り込んだ一撃。ゴールから30メートルの位置にセットされたボールをジーゲはその代名詞でもある左足でカーブをかけて壁を越える軌道を描き、デイビット・シーマンが守るゴールの右上に決めている。

ジーゲ:「私にとって特別な瞬間だった。相手がアーセナルだったし、そこでゴールしたのも格別だね。あの試合に駆けつけたファンはとても楽しみにしていた。私もね。私のゴールのなかでも最高のゴールのひとつさ」


スティーブン・カー 対サンダーランド/3‐1 (2000年5月14日ホワイトハート・レーン

自軍のゴールから30メートルのところでボールを奪取したカーは、そこからサンダーランド陣内にドリブルで進入。右サイドをえぐり相手ペナルティエリアの手前から放っシュートで、ゴールキーパーの頭上を越してゴールを決めている。

カー:「右サイドを駆け上がっていったのを今でも覚えている。あまり選択肢は無かったからね。前を見たらキーパーがゴールラインの手前に出ていた。だから、チップ・キックで狙ったんだ。幸運にも、ゴールの上隅にボールが行ってくれたよ。私自身にとっても、ファンにとっても素晴らしく、そして記憶に残る瞬間だね」