バーンリー戦レビュー キーノ大爆発
Check 公式ニュース2009年9月27日
土曜日のホワイトハート・レーン。FWロビー・キーンの大爆発4得点を含む大量5ゴールを決めたトッテナムがバーンリーを5‐0で退けている。今季トッテナムが5ゴールを記録した試合は、ハル・シティ、ドンカスター・ローバーズ、プレストン・ノースエンドに続けて4試合目になる。そして、この一戦はマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーの連戦で連敗を喫したプレミアリーグの悪い流れを断ち切る貴重な勝利であり、リーグ開幕から7試合で5勝とトッテナムの好調を改めて際立たせる結果となっている。

キーンのペナルティ・キック、MFジャーメイン・ジェナスのミドルシュートが決まり、2‐0で前半を折り返したトッテナムは、後半に入るとバーンリーが立て直し優勢に試合を運ぶも74分、77分とキーンが連続ゴールを決めてバーンリーの闘志を挫く。さらにキーンは、試合終了間際にも自身4得点目となるゴールを決めてゴール・ショーを締めくくり、5-0の大勝を演出している。

この試合でハリー・レドナップ監督は、水曜の夜に行われたカーリング・カップ第3ラウンドのプレストン戦から7人の先発メンバーを変更。GKカルロ・クディチーニ、DFベドラン・チョルルカ、チェルシー戦での負傷が心配されたDFセバスチャン・バソング、DFベノワ・アスエコト、MFアーロン・レノン、この試合がトッテナムでの初先発となったMFニコ・クラニチャル、そしてFWロビー・キーンが、GKエウレリョ・ゴメス、DFアラン・ハットン、DFマイケル・ドーソン、DFギャレス・ベイル、MFデイビット・ベントリー、FWジオバニ・ドスサントス、FWピーター・クラウチに替わって出場している。

バーンリーは4‐4‐2のシステムで、MFジョーイ・グジョンセンを2トップのFWスティーブン・フレッチャー、FWデイビット・ニュージェントの下に置く攻撃の布陣が、トッテナムの守備ラインの攻撃に転ずる際の妨害をする。その戦法がトッテナムの攻撃の組み立ての芽を摘み、開始からしばらくはバーンリーが主導権を握るが、開始10分にグジョンセンからボールを奪うとジェナスがキーンへのスルーパスを通す。走りこみながらこのパスを受けたキーンは、GKブライアン・イェンセンと1対1になるが、シュートは前に出たイェンセンの足に弾かれてゴールならず。

そして、戦局を大きく手繰り寄せることになる先制ゴールは17分に生まれる。DFベドラン・チョルルカのスルーパスをエリア内右端で追いかけるFWジャーメイン・デフォーが、追走するDFアンドレ・バイキーを交わすためのワントラップをしたところにバイキーの足が入り、デフォーが転倒。これにペナルティ・キックの判定が下ると、キーンがこれをきっちりネットに沈めてトッテナムが先制点をあげる。

25分には、グジョンセンのパスにトッテナムのディフェンス・ラインの裏を抜け出したフレッチャーがシュートを放ち、クディチーニの股間を抜いてゴールを決めるが、微妙なオフサイドの判定にトッテナムは救われ、これはノーゴール。

続けて、左サイドのハーフウェイ・ライン付近からアスエコトが前線のキーンにフィードすると、これをキーンが胸で落とし、ジェナスとワンツーで再びキーンがボールを受けドリブル。エリア手前に走りこんだジェナスにキーンがパスを出すと、さらにジェナスはノートラップのヒール・キックでディフェンス・ライン際を走りこんだデフォーに繋ぎ、デフォーがGKイェンセンと1対1に。決定的なチャンスとなったが、デフォーのサイドキックでのシュートは、ミスキックとなりゴール・マウスを捕らえることができず。

そして迎えた33分。ハーフウェイ・ライン付近でボールを受けたキーンが、左サイド前方に走りこむクラニチャルへの縦パスを通すと、クラニチャルが内に切り込みセンター・アーク付近からシュート。これはブロックされるが、こぼれ球をジェナスが狙うと、相手ディフェンダーの足先をかすめてコースが変わりバーンリー・ゴールに吸い込まれてトッテナムに追加点が生まれる。

その後、デフォー、レノンがそれぞれシュート・チャンスを掴むもゴールならず。40分にはクラニチャルからキーンと繋ぎ、前線のデフォーへスルーパスを通し、先ほど同様にGKイェンセンと1対1になるが、デフォーのシュートはイェンセンに直撃し、またしてもこの決定的チャンスをいかせず。


後半に入ると、MFタイロン・メアーズのクロスにフリーのMFロビー・ブレイクが合わせるが、これにはクディチーニが落ち着いて対応。その後、三度目となるデフォーのチャンスが訪れるが、これもGKイェンセンに防がれる。この際、跳ね返ったボールを指に当てて負傷したデフォーが大事をとって57分にクラウチと交代している。

しばらく小康状態が続くと、次のチャンスを迎えたのはバーンリー。ゴールまで25メートルの距離のゴール正面でフリーキックを得たバーンリーは、これをメアーズが直接狙うと、余裕を持ってキャッチに行ったクディチーニがまさかのファンブル。ここを詰めていたブレイクがボールを奪取し、シュートを狙うが、幸運にもこれはポストを叩き失点は逃れる。

バーンリーのアウェイでの勝ち点奪取の望みを完全に断ち切ったのがこの後のロビー・キーンのダブル。

74分。ジェナスが右サイド深くに走り込むレノンへのスルーパスを通すと、レノンが落ち着いてゴール前をルックアップし、フリーのキーンへパス。これをキーンがしっかりと決めて、トッテナムが3‐0。

さらにその3分後には、トッテナムが守備ラインでボール回しをしながらこの日センターバックで起用されたトム・ハドルストンが最前線のロビー・キーンへ、ディフェンス・ラインの裏をとるパスを通す。キーンがこれをゴール隅に冷静に流し込んでハットトリックを達成。バーンリーの息の根を止める。

そのまま試合は進み、残り3分となったところで、クディチーニの前線へのロング・キックにクラウチのバックヘッド。ここに走りこんだキーンが、GKイェンセンの股下を抜くシュートを決めて5‐0。

その後も、キーンのクロスにクラウチが頭で合わせるが、ゴールを外れる。さらに右サイドからクラニチャルの触ればゴールのクロスに走りこんだキーンがあと一歩届かず。極めつけは、キーンがペナルティ・スポット付近でフリーになるも、パラシオスへのパスを選び、これを相手ディフェンダーにカットされるなど、残り時間僅かの間に3つのチャンスを作ったトッテナム。

ホワイトハート・レーンに注ぐ9月の暖かい太陽の光を、キャプテンのロビー・キーンが独り占めした試合となっている。