9月12日マンチェスター・ユナイテッド戦
我々はこの場所でバーミンガム・シティから試合終盤のアーロン・レノンのゴールにより貴重な勝利を捥ぎ取った。あのゴールのおかげで我々は、代表ウィークにとても良い心境で入ることができた。あの試合は、ハーフタイム前に決着を付けるべきものであったと私は思っている。しかし、ピーター・クラウチを投入するまで、相手ゴールを抉じ開けることは出来なかった。彼は我々のために素晴らしいプレーを繰り返し見せてくれた。私は選手たちのパフォーマンスとチームへの貢献にとても満足している。
今シーズンはここまで、チームとしての持ち味を強く発揮してくれている。ウェストハム戦では、相手の先制から逆転し、バーミンガム戦では1‐1に追いつかれたが最終的には勝利した。こういった勝ち方が出来るチームが良いチームなのだ。前回の試合で、ルカ・モドリッチの腓骨骨折による離脱という大きな損失を負ってしまった。しばらくの間、我々は彼を欠いて戦うことになる。ルカはプレミアリーグでも最高の選手の一人だと私は考えている。それだけに我々にとって彼の離脱は大きいが、彼の同朋ニコ・クラニチャルがクラブに加わったことは喜ばしいことだ。
移籍マーケット最終日に我々はポーツマスからニコを獲得した。彼には素晴らしい能力が備わっていると私は評価している。凄い選手であり、まさにトッテナムのスタイルを体現する選手だ。彼は、契約期間の最終年を迎えていたから、この移籍の成立は両クラブにとって円満取引になったと思っている。さらに我々はジミー・ウォーカーと契約が出来、ゴールキーパーのポジションの層に厚みを増した。ジミーは、プロ意識の強い男だ。私は彼がウォールソールでプレーしていたときから高く評価していたし、自分の役割を誇りを持ってこなしてくれるはずだ。
昨シーズンを終えた時点よりも我々は強力なチーム力を備えていると私は信じている。良い補強が出来たし、戦力のバランスも改善されている。そしていま、負傷していた選手たちも徐々に戻ってきている。エウレリョ・ゴメスとレドリー・キングは今日の試合に出場できるだろう。より長期の離脱となっていたギャレス・ベイル、ジャーメイン・ジェナス、ジョナサン・ウッドゲイト、マイケル・ドーソンらもすぐに復帰してくれるはずだ。彼らが復帰したとき、我々はさらに優れた選手層を誇ることになり、その中から選手選考ができるようになる。

今日の午後、我々はマンチェスター・ユナイテッドをホワイトハート・レーンに迎え撃つ。この対戦カードは間違いなく、誰もが楽しみにしているものであろう。
ファンタスティックなフットボール・クラブであり、偉大な歴史を持つアレックス・ファーガソンのチームとの対戦は、特別の試合だ。我々にとって、素晴らしい対戦になるだろう。昨年のここでの試合では、勝ち点を分けることになったが良い試合ができた。あの試合では、我々の持つ力のすべてを出し切ることが出来たと感じていたよ。
彼らはプレミアリーグの前季王者であり、今シーズンも優勝を争うチームであることに疑いは無い。そしてもちろん、他のタイトルにおいても、彼らが獲得候補の最有力だ。アレックスが監督を務めている間は、常にこのような状況だろう。これまで彼がしてきた功績は、フットボール界において他の追随を許さないものだ。
代表ウィークが入ったことで、バーミンガム・シティ戦のあとに全選手の顔をみれたのは昨日のことだった。アレックスも私と同じはず。しかし、それでもこの状況というのは狂ったものであると私は感じざるを得ない。
代表戦を入れる時期を変更してくれるのであれば、これほど嬉しいことは無い。親善試合を行うのであれば、週末にプレミアリーグを戦った後のミッドウィークが望ましいだろう。そして、その後の週末にワールドカップ予選の代表戦を戦えば良いではないか。そうすれば、選手たちは翌週末の試合までの1週間を準備期間に充てることができる。
ホンジュラスやメキシコ、そしてカメルーンから帰国してきた選手がいる。そして帰ってくるまでは、彼らのコンディションがどの程度なのか分からない。テレビ・ニュースで関心事をチェックし、新聞紙面をチェックすれば、選手が負傷したなんて情報はざらにある。これは、プレミアリーグの試合を控える立場として望ましい状況ではないと私は感じている。
これから2試合の強烈な試合を控えている。今日の試合の次には、来週のチェルシー戦だ。しかし、何百万回も言ったことだが、プレミアリーグに楽な試合など無い。
今日の対戦が、再び素晴らしい試合になることを願い
良い午後をお過ごしください
ハリー・レドナップ