2009-10シーズンは、ホワイトハート・レーンでリバプールから2-1の勝利という完璧なスタートで幕を切ることになった。
開幕から1週間前にニューカッスルから加入し、スパーズの公式戦デビューを飾ったDFセバスチャン・バソングが、58分に決勝ゴールを決めこの日のヒーローに。そして、スパーズの今季初ゴールを飾りすでに『ゴール・オブ・ザ・シーズン』の呼び声もあがるDFベノワ・アスエコトのゴールも、シーズンの開幕に大輪の花を添える記憶に残る印象的なものになっている。この開幕戦での勝ち点3獲得は、実に4年ぶり。それだけに新シーズンへの期待は、最高潮にまで高まっている。
開幕を控えた最近のスパーズ・ファンの話題は、例年通りではあるがハリー・レドナップがシーズン最初の試合でハリー・レドナップ監督がどの先発イレブンを選出するかに集まっていた。その中でも、FWピーター・クラウチがこの夏に加入して以降、2トップを誰と誰が組むのか、が注目を集めていたが、現地時間の日曜午後4時にホワイトハート・レーンのピッチに抜けるトンネルをくぐって来たのは、昨シーズンのアンフィールドでの最終節と同じFWジャーメイン・デフォーとキャプテンのFWロビー・キーン。クラウチは、新加入のDFカイル・ノートンと共にベンチ入りし、夏に加入した選手のなかでこの開幕戦で先発デビューしたのはバソングのみとなっている。
リバプールで出場が懸念されていたMFスティーブン・ジェラードとDFジェイミー・キャラガーは揃って先発。敵味方の役者が揃ったところで試合はキックオフに向けてスタジアムの興奮がピークに達していく。先発出場選手がピッチに整列したところで、先日惜しまれつつも逝去したサー・ボビー・ロブソンへの哀悼の拍手が捧げられている。
試合序盤にスパーズの攻勢に浮き足立つリバプールのセンターバック・コンビ、キャラガーとDFマーティン・スクルテルが、浮き球の処理で互いの頭部をぶつけて負傷。大荒れの試合展開を予想させるこの出来事も、しかし決定的なゴール・チャンスが訪れるまでには開始から30分を待つことになる。
右サイドを抜け出したMFウィルソン・パラシオスのフォアサイドへのクロスを、MFルカ・モドリッチが落ち着いて対処しアウトサイドで再びゴール前に送る。これにゴールまで2メートルの距離でフリーのロビー・キーンが頭で合わせるが、GKペペ・レイナのスーパーセーブでゴールならず。
さらにキーンは、同じくモドリッチのパスにディフェンスラインの裏に抜け出しレイナとの1対1の局面を作るが、キーンの浮き球でゴールを狙ったシュートを冷静に弾いたレイナがこれも阻止する。
続けて、モドリッチのコーナーに、ニアサイドに走りこんだデフォーが頭で狙うが、枠を捉えず。しかし、攻勢を強めるスパーズがゴールを奪うのは時間の問題と期待が高まっていく。
41分にまたしてもキーンがチャンスを掴む。リバプール陣内での混戦から、MFトム・ハドルストンがヘディングでオフサイドライン上フリーのキーンへとパスを繋ぐと、キーンがエリア内ゴールやや左の好位置からフリーでシュートを放つが、大きく枠をそれてしまう。
そして迎えた前半終了間際のエリア手前のフリーキックのチャンス。スパーズでの試合出場151試合を数え、これまでノーゴールの左サイドバック、そして今季スパーズの初ゴール予想ではフィールド・プレーヤーとして最もオッズが高かったであろうDFベノワ・アスエコトがまさかのスーパーゴールを記録する。ペナルティエリア手前の位置で得たフリーキックのチャンス。ゴールに向かってやや左の位置であったためキッカーのハドルストンの横に控えた左利きのアスエコト。ハドルストンのシュートがリバプールの壁にあたり跳ね返ったボールを拾ったアスエコトが、ワントラップから25メートルの弾丸シュートを放つと、崩れた赤い壁の間隙を突き名手レイナも届かぬスピード、コースでゴールネットを突き刺すと、そのゴール真裏の観客から沸きあがった怒号のような歓声が刹那スタジアム全体に広がった。
最高のかたちで前半を折り返すことに成功したスパーズ。昨シーズン終盤から続くホームでの無敗記録継続への期待が高まるスタジアムは、高揚感に包まれながら後半を迎える。
後半開始直後にスタジアムを沸かせたのは、2008‐09シーズンのスパーズ年間最優秀選手MFアーロン・レノン。持ち前のスピードと技巧的なドリブルで右サイドを疾走し、ゴールには結びつかなかったもののスパーズの選手、そしてファンに大きな自信を与えている。
反撃の機会を狙うリバプールも、ジェラードのミドルシュートはGKエウレリョ・ゴメスの守るゴールの脇を抜ける。
53分に訪れた後半初めてのチャンスは、敵陣エリア手前でフリーでボールを受けたパラシオスのシュートから。ゴール右上を捉えたシュートだが、レイナがここでも冷静な対処をみせ、弾かれたボールはバーを越えていく。
ここまでゴールの予感すら無かったリバプールだが、プレミアリーグの魅力の一つであるのが劣勢に立たされたチームの窮鼠猫を噛む反撃チャンス。右サイドの高い位置でボールを受けたDFグレン・ジョンソンが、内側に切り込みハドルストンとエコトを交わすと、その余勢で縦への突破を試みる。やや大きめに出たボールに対し、ゴメスが対応に向かうが、ボール・タッチが一瞬早かったジョンソンが遅れて飛び込んだゴメスと接触し転倒。これによりリバプールのPKという判定が下る。この後半開始10分のPKをジェラードが決めて、戦況の流れの変化に不安が立ち込めたスパーズ。
しかし、その悪い流れを感じる間も無く、直後に得た右サイドからのモドリッチのフリーキックにバソングが頭で合わせて再びリードを奪う。もちろん、デビュー戦のバソングは、この得点がアスエコト同様にスパーズでの初ゴールとなっている。
優勢の流れを継続するスパーズは、65分にロングレンジのシュートをキーンが放ち、正面に飛んだ強烈シュートにレイナは一度弾くもセーブ。この日、再三のチャンスを迎えたキーンは、このシュート後にクラウチと交代しお役御免。ここからロングフィードをクラウチに当てるというスパーズの攻撃オプションが加わり、リバプール守備陣はクリアするのがやっとと言う苦しい状況に追い詰める。
しかし、今シーズンの得点王最有力候補FWフェルナンド・トーレスが、71分の沈黙を破りようやくリバプールの攻撃に絡む。右サイドからジョンソンのクロスにゴール至近距離のトーレスが頭で合わせるが、落としたボールが繋がらずゴールは遠い。もう一人の脅威と言えばジェラード。しかし、そのトーレスのヘディングから1分後のジェラードの強烈ミドルにはDFレドリー・キングがしっかりと対応して難を逃れている。
この日、最大のピンチとなったのは、トーレス、ジェラードの組み立てから、ディフェンスラインの裏に抜け出した途中出場のFWアンドレイ・ボロニンの突進。しかし、シュート・モーション直前にアスエコトが体をぶつけて、ゴメスがボールをキャッチ。このリバプールの最後のチャンスをつぶして勝負あり。
待望の新シーズン開幕を迎えたスパーズは、3日後の水曜に次節アウェーでのハル・シティ戦を迎える。
開幕から1週間前にニューカッスルから加入し、スパーズの公式戦デビューを飾ったDFセバスチャン・バソングが、58分に決勝ゴールを決めこの日のヒーローに。そして、スパーズの今季初ゴールを飾りすでに『ゴール・オブ・ザ・シーズン』の呼び声もあがるDFベノワ・アスエコトのゴールも、シーズンの開幕に大輪の花を添える記憶に残る印象的なものになっている。この開幕戦での勝ち点3獲得は、実に4年ぶり。それだけに新シーズンへの期待は、最高潮にまで高まっている。
開幕を控えた最近のスパーズ・ファンの話題は、例年通りではあるがハリー・レドナップがシーズン最初の試合でハリー・レドナップ監督がどの先発イレブンを選出するかに集まっていた。その中でも、FWピーター・クラウチがこの夏に加入して以降、2トップを誰と誰が組むのか、が注目を集めていたが、現地時間の日曜午後4時にホワイトハート・レーンのピッチに抜けるトンネルをくぐって来たのは、昨シーズンのアンフィールドでの最終節と同じFWジャーメイン・デフォーとキャプテンのFWロビー・キーン。クラウチは、新加入のDFカイル・ノートンと共にベンチ入りし、夏に加入した選手のなかでこの開幕戦で先発デビューしたのはバソングのみとなっている。
リバプールで出場が懸念されていたMFスティーブン・ジェラードとDFジェイミー・キャラガーは揃って先発。敵味方の役者が揃ったところで試合はキックオフに向けてスタジアムの興奮がピークに達していく。先発出場選手がピッチに整列したところで、先日惜しまれつつも逝去したサー・ボビー・ロブソンへの哀悼の拍手が捧げられている。
試合序盤にスパーズの攻勢に浮き足立つリバプールのセンターバック・コンビ、キャラガーとDFマーティン・スクルテルが、浮き球の処理で互いの頭部をぶつけて負傷。大荒れの試合展開を予想させるこの出来事も、しかし決定的なゴール・チャンスが訪れるまでには開始から30分を待つことになる。
右サイドを抜け出したMFウィルソン・パラシオスのフォアサイドへのクロスを、MFルカ・モドリッチが落ち着いて対処しアウトサイドで再びゴール前に送る。これにゴールまで2メートルの距離でフリーのロビー・キーンが頭で合わせるが、GKペペ・レイナのスーパーセーブでゴールならず。
さらにキーンは、同じくモドリッチのパスにディフェンスラインの裏に抜け出しレイナとの1対1の局面を作るが、キーンの浮き球でゴールを狙ったシュートを冷静に弾いたレイナがこれも阻止する。
続けて、モドリッチのコーナーに、ニアサイドに走りこんだデフォーが頭で狙うが、枠を捉えず。しかし、攻勢を強めるスパーズがゴールを奪うのは時間の問題と期待が高まっていく。
41分にまたしてもキーンがチャンスを掴む。リバプール陣内での混戦から、MFトム・ハドルストンがヘディングでオフサイドライン上フリーのキーンへとパスを繋ぐと、キーンがエリア内ゴールやや左の好位置からフリーでシュートを放つが、大きく枠をそれてしまう。
そして迎えた前半終了間際のエリア手前のフリーキックのチャンス。スパーズでの試合出場151試合を数え、これまでノーゴールの左サイドバック、そして今季スパーズの初ゴール予想ではフィールド・プレーヤーとして最もオッズが高かったであろうDFベノワ・アスエコトがまさかのスーパーゴールを記録する。ペナルティエリア手前の位置で得たフリーキックのチャンス。ゴールに向かってやや左の位置であったためキッカーのハドルストンの横に控えた左利きのアスエコト。ハドルストンのシュートがリバプールの壁にあたり跳ね返ったボールを拾ったアスエコトが、ワントラップから25メートルの弾丸シュートを放つと、崩れた赤い壁の間隙を突き名手レイナも届かぬスピード、コースでゴールネットを突き刺すと、そのゴール真裏の観客から沸きあがった怒号のような歓声が刹那スタジアム全体に広がった。
最高のかたちで前半を折り返すことに成功したスパーズ。昨シーズン終盤から続くホームでの無敗記録継続への期待が高まるスタジアムは、高揚感に包まれながら後半を迎える。
後半開始直後にスタジアムを沸かせたのは、2008‐09シーズンのスパーズ年間最優秀選手MFアーロン・レノン。持ち前のスピードと技巧的なドリブルで右サイドを疾走し、ゴールには結びつかなかったもののスパーズの選手、そしてファンに大きな自信を与えている。
反撃の機会を狙うリバプールも、ジェラードのミドルシュートはGKエウレリョ・ゴメスの守るゴールの脇を抜ける。
53分に訪れた後半初めてのチャンスは、敵陣エリア手前でフリーでボールを受けたパラシオスのシュートから。ゴール右上を捉えたシュートだが、レイナがここでも冷静な対処をみせ、弾かれたボールはバーを越えていく。
ここまでゴールの予感すら無かったリバプールだが、プレミアリーグの魅力の一つであるのが劣勢に立たされたチームの窮鼠猫を噛む反撃チャンス。右サイドの高い位置でボールを受けたDFグレン・ジョンソンが、内側に切り込みハドルストンとエコトを交わすと、その余勢で縦への突破を試みる。やや大きめに出たボールに対し、ゴメスが対応に向かうが、ボール・タッチが一瞬早かったジョンソンが遅れて飛び込んだゴメスと接触し転倒。これによりリバプールのPKという判定が下る。この後半開始10分のPKをジェラードが決めて、戦況の流れの変化に不安が立ち込めたスパーズ。
しかし、その悪い流れを感じる間も無く、直後に得た右サイドからのモドリッチのフリーキックにバソングが頭で合わせて再びリードを奪う。もちろん、デビュー戦のバソングは、この得点がアスエコト同様にスパーズでの初ゴールとなっている。
優勢の流れを継続するスパーズは、65分にロングレンジのシュートをキーンが放ち、正面に飛んだ強烈シュートにレイナは一度弾くもセーブ。この日、再三のチャンスを迎えたキーンは、このシュート後にクラウチと交代しお役御免。ここからロングフィードをクラウチに当てるというスパーズの攻撃オプションが加わり、リバプール守備陣はクリアするのがやっとと言う苦しい状況に追い詰める。
しかし、今シーズンの得点王最有力候補FWフェルナンド・トーレスが、71分の沈黙を破りようやくリバプールの攻撃に絡む。右サイドからジョンソンのクロスにゴール至近距離のトーレスが頭で合わせるが、落としたボールが繋がらずゴールは遠い。もう一人の脅威と言えばジェラード。しかし、そのトーレスのヘディングから1分後のジェラードの強烈ミドルにはDFレドリー・キングがしっかりと対応して難を逃れている。
この日、最大のピンチとなったのは、トーレス、ジェラードの組み立てから、ディフェンスラインの裏に抜け出した途中出場のFWアンドレイ・ボロニンの突進。しかし、シュート・モーション直前にアスエコトが体をぶつけて、ゴメスがボールをキャッチ。このリバプールの最後のチャンスをつぶして勝負あり。
待望の新シーズン開幕を迎えたスパーズは、3日後の水曜に次節アウェーでのハル・シティ戦を迎える。