デフォー 2006年の失意を爆発
Check スパーズ関連のメディア報道・その他2009年8月14日
過去に2度、イングランド代表としての国際大会の本戦出場の選考から直前に漏れているFWジャーメイン・デフォー。ユーロ2004では、当時のスベン・ゴラン・エリクソン代表監督からパフォーマンスに最大の賛辞を受け、負傷離脱が懸念されたFWダリアス・バッセル(当時アストンビラ)の補欠メンバーとして開催地ポルトガルの地を踏んだもののバッセルの復調により登録漏れ。さらに、2006年のワールドカップ・ドイツ大会では、予選の段階から実績を残し当確とみられながらも、FA(イングランド・フットボール協会)にエリクソンの代表監督就任を取り持ったアーセナルのアルセーヌ・ベンゲル監督がエリクソンに推奨したとされるプレミアリーグ未経験のFWテオ・ウォルコットのサプライズ招集によりデフォーはまたしても補欠招集枠に。負傷の回復具合が懸念されたFWウェイン・ルーニーにゴーサインがでたことで、2年前のユーロ同様、独りドイツの地を後にしていた。

そういった不遇に直面した際にも、不満を一切口にしなかったデフォーに対しドイツに残った代表のチームメイトであるスティーブン・ジェラードやデイビット・ベッカムらからも賞賛と同情のコメントが伝えられた。

1年後に迫ったワールドカップ南アフリカ大会で念願の大舞台を踏むために、まずは幸先よく強敵オランダ戦で2ゴールを決めた並々ならぬイングランド代表への思いを持つデフォーは、2006年のあの事件を振り返り、「あれは本当に辛い出来事だった。本当に目前だっただけにね。ドイツにまでは帯同したのに、ワールドカップ開幕前に家路につくことになるなんて。だが、起こったことには理由がある。今回こそは出場できるはずさ。あの出来事が、俺にとって強烈なモチベーションになっている。失望が悪影響を与えるという人もいるだろうけど、人生においてその時その時でやるべきことをやっていれば、満足いく成果を得られることがあるんだ。心の中に煮えたぎるものを爆発させるのさ。俺の場合はあの2006年の出来事を今回爆発させた。あんな思いを味わうのは二度と御免だからね。次のワールドカップ行きの飛行機には、確実に乗ってみせる」とコメント。

これまでカペッロはウィガンFWエミール・ヘスキーとマンチェスター・ユナイテッドFWウェイン・ルーニーの2トップを好んで使っている。イングランド代表のストライカーの陣容をみてみると、仮に、全候補選手のコンディションが整っているとすれば、オランダ戦で好印象を与えたウェストハムFWカールトン・コール、さらにスパーズのFWピーター・クラウチや、サンダーランドのFWダレン・ベント、アストンビラのFWガブリエル・アグボンラホールらがおそらく4つであろうストライカー枠を争うことになる。さらに、マンチェスター・ユナイテッドに移籍し再起を図るFWマイケル・オーウェンがこれに加わることが予想されるが、そのオーウェンについてデフォーは、「代表チームにとっては良いニュースだし、マイケルにとってもね。これで彼は世界屈指のクラブの一員になったわけだからね。彼はきっと多くのゴールを決めるだろう。だが、俺は自分の仕事に集中するだけだ。トッテナムには優秀な選手が揃っている。俺だってゴールを量産してやるさ」とスパーズでの活躍が代表への道を開くと明言。

なお、オランダ戦で守備陣の不調から2失点を喫したもののデフォーの活躍により、敗戦を免れることができたことに感謝するイングランド代表のキャプテンDFジョン・テリーは、「試合の前のトレーニングで、シュート練習をしていたんだけど、ジャーメインは凄かったね。私が知っている選手のなかでも指折りの点取り屋だよ。特にエリア内での動きのキレは凄かった。前回のワールドカップに彼が出場できなかったことを、私は個人的に残念に思っている。でも、彼には次のチャンスがあるからね」とコメントしている。