オリンピアコス戦レビュー 新加入選手デビュー
Check 公式ニュース2009年8月10日
新シーズンに向けた2009年夏のプレシーズン・マッチは、ホワイトハート・レーンでのギリシャ王者オリンピアコス戦の3‐0の勝利で幕を閉じた。

前半は、スパーズが優位に試合を進めるも両軍に得点は生まれず。ハーフタイムに7人の選手交代を行うと、後半からはさらに攻撃にリズムが生まれ、FWロマン・パブリュチェンコ、DFベドラン・チョルルカ、そしてFWジャーメイン・デフォーが決めて、1週間後のシーズン開幕に良い流れを繋げそうな見事な快勝を飾っている。

試合開始前には、この夏の加入となったDFカイル・ノートン、FWピーター・クラウチ、そしてDFセバスチャン・バソングが、レーンのファンに紹介された。この3人が先発したオリンピアコス戦の前半は、攻勢に試合を進めるなかで最も忙しかったのがFWロビー・キーンと2トップを形成したクラウチ。開始3分に、MFデイビット・ベントリーのフリーキックに合わせたクラウチのヘディングシュートは、相手DFの巧みなポジション取りもあって枠を超えていく。数分後にも、ベントリーのフリーキックから同様のチャンスを掴むが、これには合わすことができず。

19分には、高さでは無く足技でこの日最高のチャンスを掴んだクラウチ。MFトム・ハドルストンのオーバーラップで短いパスを繋ぐと、エリア内でボールを受けたクラウチが、こちらもトレードマークである反転してのボレーシュートでゴールを狙う。このシュートは枠を外れてしまうが、ホワイトハート・レーンは大きなクラウチのコンパクトなボレーに大喝采をおくっている。

さらにクラウチは、直後のMFダニー・ローズのクロスからヘディング・シュートを放つが、相手キャプテンGKアドニス・ニコポリディスが正面でこれをキャッチ。攻勢を強めるスパーズはさらに、コーナーキックのチャンスに先週加入したバソングがディフェンスラインから攻撃に参加。ベントリーのクロスに合わせ、ゴールまであと一歩の惜しいチャンスを掴んでいる。

レーンに乗り込んできたオリンピアコスが前半に掴んだチャンスは2度。10分のMFドゥドゥのシュートはわずかに枠をそれ、元ニューカッスルのFWディオゴは同じく元ニューカッスルのMFディディエ・ドミとのコンビで前半終了間際にシュートを狙うが、これも枠を捉えることができずにタッチラインを割っている。

ハーフタイムに入ると、レドナップは昨シーズンのクラブ年間最優秀選手であるMFアーロン・レノンや、目下好調のFWジャーメイン・デフォーらをピッチに送り込む。後半開始早々にレノン、デフォーがインパクトあるプレーを見せる。レノンの供給したボールをデフォーが受けると、前方に空いたスペースに切り込んだデフォーがシュート。決定的なチャンスと思われたが、シュートは枠を捉えきれず。

さらに、デフォーは敵陣内でキレのある動きから相手DFを振り切ってシュート。これは、後半から入った相手GKウルコ・パルドに弾かれる。

後半5分にレノンがDFパスカル・シンボンダの供給した縦パスに走りこみクロス。これにハドルストンが頭で合わせ、さらに戻ってきたボールにレノンがボレーシュートを狙うが、GKパルドの好セーブによりゴールならず。

後半から投入されたFWロマン・パブリュチェンコも何度か攻撃の組み立てに絡むが、66分にようやくチャンスが訪れる。MFルカ・モドリッチがエリア内で相手DFの裏を取るパスを左サイドに周ったレノンに繋ぐと、さらに細かなパスをパブリュチェンコに。混戦状態のなかパブがしっかりとボールをコントロールし、相手ゴールの二アサイドにシュートを突き刺して先制ゴールを生み出す。

その先制ゴールから3分後に、センターバックのバソング、そして後半から右サイドバックに入ったシンボンダが、敵陣ゴール前でボールを押し込むだけというチャンスを掴むも追加点はならず。シンボンダは、このシュート・ミスに天を仰ぎ、ピッチにしばらく倒れている。

追加点は、モドリッチのコーナーキックから生まれる。バソングの頭をかすめたクロスは、逆サイドのパブリュチェンコに流れると、これをパブが冷静にコースを見極めてゴール前のDFベドラン・チョルルカに供給。チョルルカは、スパーズでの自身初ゴールをしっかりと決めてスパーズが2‐0とリードを広げている。

ようやく、オリンピアコスも反撃にでたのは57分。FWコンスタンティノス・ミトログロウのシュートが、スパーズ・ゴールを襲うが、後半から投入されたGKカルロ・クディチーニがこれをキャッチ。落ち着いて処理し、難を逃れる。

77分に、この試合を決するスーパー・ゴールが生まれる。左サイドバックのDFベノワ・アスエコトの縦パスを受けたデフォーが、DFオロフ・メルベリを交わすと敵陣エリア内に潜入。2‐3人のディフェンダーを引っさげながらの早いモーションでのシュートで、オリンピアコス・ゴールを揺らしている。

後半ロスタイムにもデフォーが追加点のチャンスを得るが、これはゴールならず。しかし、後半のパフォーマンスで選手たちの調整具合が良好であることを目の当たりにしたホワイトハート・レーンのサポーターたちは、1週間後に同じくホワイトハート・レーンでキックオフとなるリバプール戦への期待を躍らせながら家路についている。


スパーズの出場メンバー
前半:ゴメス、ノートン、キング、バソング、アスエコト、ベントリー、ハドルストン、オハラ、ローズ、クラウチ、キーン
後半:クディチーニ、シンボンダ、チョルルカ、バソング*、アスエコト*、レノン、ハドルストン、モドリッチ、ベントリー、パブリュチェンコ、デフォー
(*はフル出場)
後半交代:67分ベントリー→ボアテンク、79分モドリッチ→リバモア、80分ハドルストン→ボストック