7月16日
エクセター・シティに勝利した翌日には2つの練習メニューが行われている。試合翌日だからとて、2つのメニューは、ともに単なるウォーミング・ダウンでは済まなかった。まず、エクセター戦に45分間出場した22人は軽めのランニングを行い、ミニゲームを開始。このミニゲームの勝利条件は、横幅を狭く絞ったコートで相手チームの選手にボールを一度も触られることなく敵陣のゴール・ラインまで運ぶ、というもの。
難易度の高い戦いとなったが緑のビブスを着用したチームが0-3の劣勢から4-3に逆転するなど、とても白熱した戦いとなったが、最終的に7-7の引分けで終了している。
このミニゲームを終えて、選手たちは上半身の強化をメインとしたジムでの筋トレに入り、最後にプールで水泳を行っている。
アスエコトとパラシオス
ジャーメイン・デフォー
ウィルソン・パラシオス
プレシーズンのトレーニングを開始して5日。多くのトレーニング・メニューをその間にこなしてきた選手たちに、木曜の午後ようやく休みが与えられた。
そこで始まったのがゴルフ・コンペ。第2グループで回ったのが、ロビー・キーン、マイケル・ドーソン、デイビット・ベントリー、そしてカルロ・クディチーニの4人。
最初はギコチないドライバー・ショットであったドウズも、きっちりとチップ・インでパーを得ると、「初めてのパーだよ」とご満悦。
パー3のコースで、クラブのグリップがやや滑ることに不満の様子のキーンは、「ボールにヒットしたとき、クラブがちょっと滑ってね。おかげでフェアウェイから30ヤードも反れちまった。でも、フラッグから10フィート(3メートル)の距離にまで転がって行ってくれたぜ」と実は結果的にナイスショットとなっていたことを説明。
そして、このゴルフ・コンペの勝利者は・・・、やはりスーパーショットを炸裂させたロビー・キーン。そして、ベントリー、ドーソン、クディチーニの順となっている。
キーン、ドーソン、ベントリー、クディチーニ
さて、前日水曜夜のエクセター・シティ戦に話を戻そう。この試合で、スパーズでの一軍デビューを飾ったのが、若いゴールキーパーのデイビット・バットン。後半からの出場に加え、ほぼ試合を制圧し続けての3‐0の勝利という展開で出番は少なかったものの、この試合でのエクセターの最大の得点チャンスとなったリチャード・ローガンのループ性のシュートをバットンの最大限に延ばした指先が阻止している。さらに、バットンが弾き出し、ゴール・ポストの上を越えていった場面で幸運にもゴールキックが与えられていた。リプレイを見ると僅かにバットンの指先がシュートの弾道を変えており、失点を免れると共にコーナーキックも与えないというスーパーなセーブとなっている。
このセーブについてバットンは、「なんとかボールに届いたよ。でも、ほとんどの人が気づかなかったみたいだったね。良いプレーだったと思うけど、大事なのは勝利し、無失点に抑えたことであって、個々のプレーじゃないよ」と試合後に語っている。
最後にエクセター・シティのディレクター・オブ・フットボールでスパーズのレジェンドであるスティーブ・ペリマンの試合時の様子をお伝えする。
スパーズの歴代最多試合記録を持つ1981年と82年のFAカップ連覇時の偉大なるキャプテン「スティービー・ピー」には、スタジアムのいたるところで大喝采が浴びせられた。しかし、ペリマンがエクセターで挑むリーグ・ワンでの新シーズンへのチャレンジについて、心躍る気持ちをマイクで語り始めると、観客席の雑談や喧騒は収まり、全観客が静かにこれに耳を傾けている。彼の愛するクラブであるトッテナム・ホットスパーとの対戦で、満員の観客に包まれながら新たなチャレンジへの抱負を語ったペリマン自身にとっても、感慨ひとしおの瞬間であったはずだ。
スティーブ・ペリマン